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臆病者のための株入門 (文春新書)臆病者のための株入門 (文春新書)
橘 玲
文藝春秋 刊
発売日 2006-04



実証結果 2007-07-10
およそ一年前、この本を買いました。橘さんの言うとおりにポートフォリオを組みました(MSCIコクサイ85パーセント、TOPIX15パーセント)。ドルコスト法で積み立てをしました。現在の運用利回りは、18パーセントです。これからもこのような良好な運用成績が続くとは限りませんが、長期間投資が出来る人にはおすすめです。


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スーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書 395G)スーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書 395G)
伊藤 智義
集英社 刊
発売日 2007-06



究極の自作パソコン 2007-09-30
20万円でスーパーコンピューターを創るというタイトルに、マジで?と驚き、即買いしました。内容は著者の伊藤智義さんが東京大学の院でスーパーコンピューターを自作する物語でした。ノンフィクションとしては出色の出来で、読みやすくて楽しめます。どのような過程を経てスーパーコンピューターを自作したのかも読んでみたら納得がいきました。まさしく究極の自作パソコンと言えるかも。ゼロから何かを創るには試行錯誤が必須で、型通りのやり方では通用しないのも良く分かります。科学啓蒙書としては上出来です。手に取られても損はしません。自作パソコンファンには面白く読めるかも。ただし、とてもハイレベルな世界の話なので、自分に引き付けて考えられませんでした。そういう意味で星四つにします。一読の価値はある本ですが。


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人は「話し方」で9割変わる (リュウ・ブックス―アステ新書)人は「話し方」で9割変わる (リュウ・ブックス―アステ新書)
福田 健
経済界 刊
発売日 2006-01



気にしながら話してみよう 2007-09-30
この本に書いてあることを気にしながら話すのと、

全く気に留めないのとでは、相手に与える印象が変わるだろうなと思いました。



目新しいことが書かれているわけではないのですが、

だからこそ、当然できたほうがいいんだろうな、と思いました。

実践しようと思うと難しいし、どうしても感情に動かされてしまいます。



日ごろの自分を振り返るきっかけにもなりました。


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ルポ最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書 673)ルポ最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書 673)
生田 武志
筑摩書房 刊
発売日 2007-08



ワーキングプア問題などに興味のある方にもぜひ! 2007-09-22
大阪の釜ヶ崎(あいりん地区)を中心に書かれた野宿者=ホームレス問題のルポ。

ただ、ルポといっても短期間に覗き込んだルポではなく、十分な期間とさまざまな著者の活動を通し、

また豊富な資料を通して、科学的にもまとめられている力作。



「ワーキングプア」「ネットカフェ難民」など最近注目されているが、それらを狙った流行、売れ筋をねらった新書ではなく、

長年筆者が追い求めてきた問題が丁寧に述べられている。



題材はどうしても行政や公的機関への感情的な糾弾になりがちではあるが、この本ではその傾向はかなり抑えられている。



また、現在のホームレス問題だけではなく、高度経済成長期以降の産業構造と社会の変化から、

寄せ場と日雇い労働者、ホームレスの高齢化と若年化、生活保護、不安定就労・非正規雇用についても述べられており、

さらに、行路死、世界最悪の結核感染地、○○難民、ホームレス襲撃、闇のホームレスビジネスといったところまで掘り下げている。



生活保護を初めとする社会福祉・医療行政や、

内外のホームレス問題の現状と解決案にも言及しており、非常に興味深く読めた。



学術書にありがちな凝ったかた苦しい文章ではなく、読みやすいのもよかった。




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非線形科学 (集英社新書 408G)非線形科学 (集英社新書 408G)
蔵本 由紀
集英社 刊
発売日 2007-09



生物から無生物まで、森羅万象の背後に隠されたルールとは? 2007-09-26
デカルトは、世界は時計仕掛けのようであり、各部品を一つ一つ個別に研究した上で最後に全体を大きな構図で見ればその機械が理解できるように、世界も分かるだろう、と述べました。この「分解の後に統合する」という考え方は、分解に重点が置かれることになって「要素還元主義」が形成されました。しかし、水分子1個の性質から水や氷(結晶系、成長形("雪")...)の性質を予測するのが難しいことから分かるように、様々なモノは階層構造を持ち、(還元主義によって得られる)下層要素の情報だけでは上層や全体の振る舞いが予想できないことが認識されました。このような現象が「創発(emergence)」と呼ばれる訳です。(つまり"More is different(量が増えると質が変わる)"(P.W.Anderson)なのです)

本書のテーマ「非線形科学」は、そのような「創発」を理解するための"思考の道具箱"であり、この40年の間に様々な"道具"が揃ってきました。本書を読むと、非線形科学の泰斗である蔵本先生がこれらの"道具"をどのように日常の言葉で理解しているのか、「蔵本先生の頭の中」を覗いたような気分になれます。「現実の根底にある自然法則に気付くのは達人で、現実の根底にある自然の調和に気付くのは詩人である」(湯川秀樹)、この意味で蔵本先生は達人であり詩人ですね。

章立ては次の通り:第1章 崩壊と創造、第2章 力学的自然像、第3章 パターン形成、第4章 リズムと同期、第5章 カオスの世界、第6章 ゆらぐ自然

通読すると、「カオス」(グリック)/「複雑系」(ワールドロップ)/「SYNC」(ストロガッツ)や複雑ネットワークの本(「新ネットワーク思考」(バラバシ))の内容をざっと概観した気分になれます。数式は殆どありませんが、この分野に馴染みのない読者には少し歯応えあるかも。

なお、蔵本教授の最終講義録「非線形科学の形成−その一断面」はWEB上で公開されていますので、こちらも併せて見ると面白いでしょう。


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