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生物と無生物のあいだ生物と無生物のあいだ
福岡 伸一
講談社 刊
発売日 2007-05-18



無類に面白く、美しいミステリを思わせる読み心地 2007-06-23
 生物を無生物と隔てているものは何か? 生命とは何か? このテーマの考察を主目的として、DNAの二重ラセン構造による自己複製システム発見の端緒となったことや、動的平衡(ダイナミック・イクイリブリアム)にある流れとしての生命の本質について触れ、探り、提示していく本書。全く門外漢の私でしたが、実にわくわくさせられる読みごたえがありました。

 洗練された美しい文章のセンス以上に魅力的だったのは、生命のありようの解明に向けて論旨を組み立ててゆくミステリ的な妙味でしたね。そこには、エラリー・クイーンの国名シリーズでの、切れ味鋭く論理的な推理を思い浮かばせるものがあって、頁をめくっていきながら、目を瞠らされる思いがしました。神秘の森の中に分け入って、宝石のきらめきを放つ小石を探してでもいるような、ひそやかな知的探究心を存分に味わうことができました。

 本文の前に、あたかも宝島への地図(もしくは、銀河鉄道の乗車切符)のような具合に掲げられた「プロローグ」の章から、ぐいっと引き寄せられたなあ。おしまいの「エピローグ」の章を読み終えて、心地よい余韻と静かな感動に誘われた一冊。


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