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伝説のホテルマン「おもてなし」の極意 (アスキー新書 10)伝説のホテルマン「おもてなし」の極意 (アスキー新書 10)
加藤 健二
アスキー 刊
発売日 2007-05-10




2007-06-02
私は看護師だが、

サービス業に関係したような本を読むときは、

看護師としての自分に何か得るものはないだろうかという思いで読んでいる。

この本には、

接客を極めるとはどういうことかが書かれていたと思う。

それで、

接客を極めると生活における公私(職場と家庭)の境目が無くなるのじゃないか、

と考えさせられた。

そうでない人もいるのだろうけど、

私としてはそういう働き方は無理だなと思った。



接客業に対する自分の適性が、この本を通して見えてきた気がした。





愚痴でしかないけど、

この著者のような働き方ができたのも一流ホテルのホテルマンたったからだろうとも思った。

それに相当するのは、

個室料金が数万円もする病院の看護師くらいかもしれない。



一流を相手するには一流でないといけないし、

その逆もまた真、

なのかも?と、少し寂しい気持ちになった。



一流でもなんでもない病院に勤める、何流くらいなのか見当もつかない私にとっては、

一つの物語として面白い本。




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トヨタ式「改善」の進め方―最強の現場をつくり上げる!トヨタ式「改善」の進め方―最強の現場をつくり上げる!
若松 義人
PHP研究所 刊
発売日 2007-05




メーカーだけでなく、組織一般に役立つ。わかりやすい。 2007-08-04
前半はいわゆる「かんばん方式」を中心とした、メーカー特有の「改善」について述べられている。

確かにその部分も一般組織に応用して考えることができて有用であるが、この本のキモは後半部分であるといえよう。



経営者が大幅な「改善」を打ち出すには、組織をどう動かせばよいのか。

それは企業にもメーカーにも限らない、一般的な組織において重要な課題である。

新書という限られたスペースの中で、そのエッセンスだけをコンパクトにまとめた良書である。


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ベンチャー型新規開業事業の新動向―サービス産業を中心事例として (京都学園大学総合研究所叢書 (10))ベンチャー型新規開業事業の新動向―サービス産業を中心事例として (京都学園大学総合研究所叢書 (10))
梅木 晃 /井形 浩治 /村上 義昭 /大石 友子 /堀池 敏男
嵯峨野書院 刊
発売日 2007-04





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プロフェッショナル進化論 「個人シンクタンク」の時代が始まるプロフェッショナル進化論 「個人シンクタンク」の時代が始まる
田坂 広志
PHP研究所 刊
発売日 2007-04-19




インターネット時代のプロフェッショナル(田坂版) 2007-07-14
「プロフェッショナル」ばやりの感はありますが、あえて言わせていただければ、いかに「優れたサラリーマン(あえてサラリーマンと言います)になるか」ということかと思います。

本書で田坂センセイが提起するのは、インターネットが普及した現在(しかもウェブ2.0へ進化)において、プロのサラリーマンはそれをいかに活用すべきか、ということ。

結論をひとことで言えば、(SNSやブログなども含めた)インターネットの特徴を活かして「個人シンクタンク」を目指せ、と。

主張自体は非常に共感でき、大前研一のプロフェッショナルの概念(英語もしゃべれて、バリバリやらないと生き残れないぞ的な)と比較すると、田坂センセイがいかに日本人的サラリーマンの特徴を理解し、メッセージを投げかけてくれているかがよく分かります。

特に、第三話まではIT関係を生業としないサラリーマンにとって、インターネットがいかに仕事と自己啓発に有効かがよく分かり、非常にためになります。とりわけ、「コンセプトベース」「プロフェッショナルフィールド」の項は参考になりました。

ただ、難点をいえば、第四話以降は仕事に活かすというよりも、一私人としての活動に活用すべき内容のように感じられ、(仕事の)プロフェッショナル論から遠ざかって言ったような印象を受けました。また、最終章は(私は大好きなのですが)スピリチュアルな田坂節であり、本書の趣旨とずれているように感じます。

とはいえ、インターネット技術が進歩している現代において、プロのサラリーマンはそれをどう活用して仕事に活かすか、ということを指南してくれているので、第三話までの内容だけでも値段の価値がある一冊と思います。






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ウェブ仮想社会「セカンドライフ」 ネットビジネスの新大陸 (アスキー新書 8)ウェブ仮想社会「セカンドライフ」 ネットビジネスの新大陸 (アスキー新書 8)
浅枝 大志
アスキー 刊
発売日 2007-04-10




世界で生き抜く力をつけるセカンドライフ 2007-08-04
アスキー新書の第二弾ということで、話題の「セカンドライフ」とはなんぞやを理解するにはとても良い入門書だと思います。1983年生まれの非常に若い著者は、デジタルハリウッド大学院を出て、現在会社を立ち上げてコンサルティングを手がけています。20代前半の世代の若者の感覚として「セカンドライフ」の可能性を紹介してくれています。mixiを日常の情報ツールとして自然に空気のように使っている世代ですから、このセカンドライフという、新しい新大陸は、彼らにとっては、実に自然に受け入れてしまえるのかもしれません。



Web2.0のその先は、おそらくセカンドライフのような3Dの仮想世界だろうと、多くの人たちが予測しています。「セカンドライフ」の特徴として、彼らが徹底して、ユーザーの自由に任せて場所を提供するという役割に徹しているということがあげられます。自由である代わりに自ら責任を持つと言う、人間本来の、主体的、積極的、創造的な生き方が大前提なんです。この新たに生まれた世界を良いものにするか、あまり現状の世界と大差ないものにしてしまうのかは、私たちユーザー次第ということなんですね。インターネットの原理をそのままを受け継いで、新たに作られた新大陸。どのような世界になっていくのでしょうか。



今はまだ、この世界に参入するには、一般の私たちはかなりハードル高いです。この本でも書かれていますが、「英語力」「財務力」「ITスキル」プラス「創造力」が必要であるということなんです。セカンドライフでたくましく生きていければ、たとえ日本がなくなってもどこでも生きていける力が付くだろうと浅枝さんが言っているように、確かにその通りだろうと思います。世界で生き抜く力をつけるためにもセカンドライフで試してみてはどうかと上手に誘ってくれます。この本を読むと、よし、私もこの新しい世界に参入してみようという気持ちになってきますよ。










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