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知識ゼロからの外貨<FX>投資入門知識ゼロからの外貨投資入門
Kazu
PHP研究所 刊
発売日 2006-11-02



初心者向けで分かりやすい 2007-05-26
FXを始めたいと思って、まず本書を購入しました。為替とは何かから始まって、FXのシステム、注文方法といった基礎がまずかかれています。チャートの見方、テクニカルの見方が特に分かりやすく、著者の投資方法もなかなか初心者に参考になります。最初の1冊には最適だと思います。しかし、この本もそうですが、初心者はスワップ重視でと他の本や雑誌にも書かれていますが、対日本円の通貨はかなりの円安で、いつ円高に振れるか分からない状態なので、これからはスワップ狙いでも怖いですね。


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「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書 61)「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書 61)
岡田 斗司夫
筑摩書房 刊
発売日 2007-06



同じことの「繰り返し」こそ、子どもにとっては安心できる面白さ、なんじゃ? 2007-06-25
 昔よくあった子ども向けドラマといえば、「世界征服」をもくろむ「悪の組織」が必ず登場した。

 ‥というところから、悪とは何か、世界征服とは何を意味するのか、を明快に分析した一冊。

 昔なつかしTVドラマやアニメなどに登場する「悪の組織」を世界征服の目的、性格別に分類し、

現代における「悪」とは何か、そして現代でも「世界征服」は可能なのかを考察する。



 子どもの頃を思い出しながら、楽しく読める本ではあるが、あまり明快に語られると、ちょっと

白ける感じもあるかなぁ‥。

「世界征服」して、何するの?と聞かれてもなぁ。

 その過程が楽しい!っていう答だって、あってもいいんじゃない?とも思うわたしです。


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となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術 (中公新書ラクレ 244)となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術 (中公新書ラクレ 244)
関根 眞一
中央公論新社 刊
発売日 2007-05



クレーム対応の“教科書”。企業の新人教育に最適! 2007-06-27
 クレーム対応の実例と対応、そして心構えまで、非常に明快に解説してくれる。

 わずか200ページの本ではあるが、クレーム対応の単行本3冊くらいの価値はあるだろう。

 しかも、著者は、永年、百貨店でお客様相談室にいらっしゃっただけあって、食料品から宝石、

衣類まで、数多くの商品に関するクレーム対応の実績があり、多くの職種の人びとにとって、貴重な

アドバイスになるはずだ。



 最近は特にクレーム対応について関心が高く、マニュアルまで出来ていると聞く。

 ただ、これらは得てして正当な指摘をしている真っ当な消費者をも、不当にクレーマー扱いする

ことになったりする。

 人と人との対話の中でなりたつクレーム対応に、画一的なマニュアルは馴染むまい。



 企業防衛が過ぎて、顧客離れを招かないようにすることが今後重要な課題になることだろう。

 そのような危惧についても、著者は明確に指摘している。

 学校・医者の分野でもクレーマー対策にご躍されているそうなので、次作に期待したい。




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医療の限界医療の限界
小松 秀樹
新潮社 刊
発売日 2007-06



医療崩壊はさらに加速度的に進むだろう 2007-06-20
「医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か」に続く小松医師の本。こちらは一般啓蒙書。



「このままではリスクの高い医療を引き受ける医師がいなくなる」ということを医師の立場から主張している。

全体として密度が濃い内容だが、焦点がじゅうぶんに絞られていないので、一般の人には著者のメッセージが届きにくいと思う。



第一章「死生観と医療の不確実性」、第二章「無謬からの脱却」、第三章「医療と司法」、第四章「医療の現場で〜虎ノ門病院での取り組み」、第五章「医療のおける教育、評価、人事」、第六章「公共財と通常財」、第七章「医療崩壊を防げるか」



私は、「医療というのは、モノを買うのと違って、価値と価値の交換に乗らないシステム」と考えている。

医療は、本来は、生命・身体をまもるシステムとしての公共財であるのに、社会全体が、医療現場を知らないまま無責任に発言し、医療システムを改悪している。

また、医療行為の瑣末な一面だけをとらえて、個別の医療労働者が暴力的な攻撃にさらされている。



私自身は、10年以上前にそのような暴力的な現場を離れた。つまり、そのような現場からすでに立ち去った。



今後も日本の医療崩壊は続いていくだろうが、将来、荒廃しつくされた医療環境になってから、記念碑的に小松医師の本が思い出されると思う。


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国家の品格国家の品格
藤原 正彦
アイビーシーパブリッシング 刊
発売日 2007-05



「孤高の日本」「惻隠の情」「もののあわれ」って英語で言えますか? 2007-06-10
既に大ベストセラーですので、内容については解説しませんし、その是非についてここでは評価に入っていないことを断っておきます。このような「英語にしにくい日本語の文章」を英語ネイティブスピーカー(※)が自然な英語に翻訳して、日本語原文と見開き2ページで対比する形で刊行された、というところが★5つなのです。英語に直しにくい日本語(例:『情緒』と『形』の国、懐かしさ...)を如何に英語に翻訳したかをたやすくチェックできるように、そのようなキーワードをボールド体で印刷されているところが良いです。「へぇ、そんな風に簡潔明瞭に言えるんだ」と納得です。こうして読み進めると英語表現力に磨きがかかりそうです。(^-^) また、その段落がどういう内容を論じているかを探しやすいように小見出しがついているので、拾い読みする際に便利です。今後、こういう対訳シリーズの刊行が続くことを祈っています。

こういう《いかにも日本的な内容》を英語で読むなら新渡戸稲造「武士道」や岡倉天心「茶の本」が挙げられますが、この原文は現代人にとって読みやすいとは言いがたく、誰にでもオススメできる訳ではありません。まずは本書で"肩慣らし"(頭慣らし)しておいてから、そういう英文に挑戦されても良いかもしれません。

(※)この翻訳をご担当されたジャイルズ・マリー氏は「日本語をペラペラ話すための13の秘訣―13 secrets for speaking fluent Japanese」という本も出してますね。それだけ日本語に通じているからこそ、このような対訳ができたのだと納得です。


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