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「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する (光文社新書 319)
亀山 郁夫 光文社 刊 発売日 2007-09 堅実な空想をよしとする 2007-09-24 ここまでやってしまう、というのは、ドストエフスキー的過剰というべきなのだろう。 ドストエフスキーの脳髄の端っこを覗くことができただけでも功績は大というべきか。 しかし確実にいえることは、非常に堅実に空想された科学的な続編だということだ。研究者としての良心がずいしょに見えるのが、好ましい。アリョーシャが皇帝暗殺者にならない、ということの証明のためにあれだけ熱をこめて説明する態度が感動的である。大江健三郎氏が、朝日のエッセーでも書いていたが、第二の小説の主人公をコーリャ・クラソートキンと見定めたのは、慧眼である。何よりもそれを、第一の小説の細部から浮かびあがらせているのがよい。しかし、不満がないわけではない。爆発的な想像力という点で、その学問的な態度が少し邪魔をしていることだ。もう少し羽を伸ばしてもよかったのではないか、という思いが残る。しかし、責任を持って語れるぎりぎりの地点はこのあたりなのかもしれない。 さらに詳しい情報はコチラ≫ PR |
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