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ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
W・チャン・キム /レネ・モボルニュ ランダムハウス講談社 刊 発売日 2005-06-21 言うは易し、だけど現実は・・・ 2007-11-01 これまでの経営戦略論とはまったく異質で(優れた)新理論を提起し、その具体的なノウハウにまで言及した一冊、という著者の触れ込みは、前書きや目次だけをみると、そのとおりの本だと思わせます。特に、第1部の戦略概念と基本的なツール(アクションマトリクスや価値曲線など)は、経営戦略を考えるヒントとして有益な内容だと思います。 しかし、著者が胸を張る第2部以降の「具体的な手法」は、言うほど具体性はなく、しかもそれが「ブルーオーシャン戦略」に特有の手法なのかというと、そうでもないと感じられます。例えば、「PMSマップ」(p133)はBCGのPPM理論の応用といえると思いますし、第7〜8章のリーダーシップ、マネジメントについては、他の経営本にいくらでも書いてある内容です。 また、私が本書で最も気になった点は、著者が、ブルーオーシャン戦略を強調するあまり技術イノベーションの有益性を否定しているように感じられる点。著者が絶賛するシルクドソレイユやQBハウスなどのサービス業にはこの理論はぴったり当てはまるかもしれませんが、製造業にとっては技術革新は競争に勝つ(消費者に支持される)十分条件ではないかもしれませんが、少なくとも必要条件にはなるわけで…。巻末資料には自動車やコンピュータ産業の発展をブルーオーシャンの事例として分析していますが、確かにブルーオーシャンかもしれませんが、一方で、技術革新も必須のファクターだったと思いますけど(このあたりは伊丹敬之「経営戦略の論理」に詳しい)。 ブルーオーシャンばやりの世の中ですが、結局のところ、永遠にエクセレントカンパニーでいられる万能な経営戦略などないわけで、数ある経営戦略論のうちのひとつとして、使えそうな箇所だけを活用するのがよろしいかと思います。 さらに詳しい情報はコチラ≫ PR |
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