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ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)
照屋 華子 /岡田 恵子 東洋経済新報社 刊 発売日 2001-04 オススメ度:★★★★ 数年前から、日本人の「コミュニケーション能力」の低下が精神科医の世界で指摘されているが、ここにきてビジネス社会のなかでも、個人のコミュニケーション能力不足がささやかれるようになってきた。私たちの社会が個々人のコミュニケーションによって成り立っている以上、仕事でも家庭でもコミュニケーションがうまくいかなければ、物事は何も進展しないし、問題も解決しない。 では、コミュニケーション能力が低下しているとはどういうことか。1つには、相手が何を言いたいのか、思っているのかを引き出す能力が低下していることである。もう1つは、自分の伝えたいことを相手にうまく伝えられない、ということである。そこに欠けているのが、論理的な思考と論理的表現能力である。 本書は、コンサルティング会社であるマッキンゼーのエディターとして活動している著者が、「ロジカル・コミュニケーション」の新しい手法について述べたものである。そのポイントは、話の重複や漏れ、ずれをなくす技術である「MECE(ミッシー)」と、話の飛びをなくす技術である「So What?/Why So?」を身につけることである。 MECEは「ある事柄を重なりなく、しかも漏れのない部分の集合体としてとらえること」を意味している。ちょうど、全体集合を漏れも重なりもない部分集合に分けて考える、集合の概念である。「So What?/Why So?」は、よく話をするときに「したがって」や「よって」「このように」などを使うが、それらの言葉の前後で話に飛びがなく、伝え手の結論と根拠、結論と方法のつながりを、相手にすんなり理解してもらうための技術である。「So What?」は「手持ちのネタ全体、もしくはグルーピングされたもののなかから、課題に照らしたときに言えることのエキスを抽出する作業」であり、「Why So?」は、「So What?」したときの要素の妥当性が、手持ちネタの全体、もしくはグルーピングされた要素によって証明されることを検証する作業」である。 これらの技術を何事においても習慣づけることによって、論理的思考力や論理的表現力がかなり向上するはずである。実践に即した問題も随所に載っているので、楽しみならロジカル・コミュニケーションを身につけられる。(辻 秀雄) 相手に理解してもらえる論理の作り方を学ぶのに最適 2008-04-06 相手に理解してもらえる論理を組み立てるには どうしたらいいのかを学び始めるのに最適の書だと思った。 本書自体が読者によく理解されるように論理的に 組み立てられている。 ただ、本書を読み進むスピードと 論理力をつけるスピードは同じではない。 私の場合は、途中から追いつかなくなって 消化不良気味になってしまった。 この部分は本書の責任でなく、 個人の問題であろう。 もう一つ、リクエストとしては 模範解答のないトレーニング問題があるが、 入門者には、ちょっと厳しい感じもする。 さらに詳しい情報はコチラ≫ PR |
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