新書だけの紹介をしています。 知識欲と最新情報を新書で調べませんか!
岩波 新書・中 公 新書・ちくま 新書・光文社 新書
朝日 新書・集英社 新書・ 文春 新書・新潮 新書
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
死因不明社会 (ブルーバックス 1578)
海堂 尊 講談社 刊 発売日 2007-11-21 オススメ度:★★★★★ 医療問題を扱うみごとな手際。 2007-11-25 即買い!に走って、買い損なし!! チーム・バチスタはこのために書かれたというので2度ビックリ。 ビックリの理由その1。死因の検索をきちんと行なうAI(MRIやCT検査などの画像診断と解剖を併用して死亡時の病態や死因を明確にすること)の重要性を訴えたくて書いた小説が、あれほどの広がりをもってさまざまなことを考えさせる作品になったという、著者の力量。 ビックリの理由その2。著者の本来の専門を通してAIの必要性を訴える科学的読み物として、大変わかりやすいうえ、その科学的・社会的・法的問題性を理論的にきちんと展開していること。 AIを通して、現代社会の問題の一断面をみごとに切り出しています。細部に異論はないではありません。AIを国民全員に施行し、国が費用を出すべきだという主張は、目下の段階では保険適用から始めたらどうかな、と思いますし、また率直に言えば、死因の究明の重要性は認めますが、やはり医学研究のために必要だという点が著者の主張のもっとも根底的な理由なのではないかという気もします。 しかし、そうした点も含めて、問題提起と論の展開と主張とがきちんと書き分けられており、とても勉強になります。ゆえに文句なしの五つ星。 蛇足ながら、現場で何かっていうとMRIやCTにかけられている患者としてすご〜く素朴に疑問なのは、生体に使えるもんなら死体にだって使えるはずで、これを使って死因をきちんと解明し説明しようとしてこなかったお医者さんたちは、何を考えていたんでしょうか… さらに詳しい情報はコチラ≫ [PR]ヤフー PR |
最新新書検索
最近の売れ筋新書
最新記事
キーワードタグ検索
|