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大局を読む 2008年―長谷川慶太郎の (2008)
長谷川 慶太郎 ビジネス社 刊 発売日 2007-10-18 日本の重厚長大産業が世界を牽引する 2007-10-25 長谷川慶太郎さんの本は毎回読ませていただいていますが、 今回の「大局を読む」は全六章仕立てです。 著者の本を通読している方には、ネタがかぶる部分が多分にありますので あらためて読む必要もないかと思いますが、 第一章……自民党政権の行方 第二章……「サブ・プライム・ショック」と「カネ余り」 第三章……日本の「重厚長大産業」が世界経済を牽引する 第四章……「軽薄短小産業」は絶えず競争を強いられる 第五章……郵政民営化の次に取り組むべき農政民営化 第六章……世界四大選挙(米・韓・台・露)の行方 ここ最近の著書で主張されていることと違わず、本書でも、今後数十年間、 日本の重厚長大型産業の技術を世界が必要とすることが述べられています。 対して、軽薄短小産業は品質、性能、納期遵守などいずれも世界に勝るものの、 世界との価格競争や頻繁なモデルチェンジを課せられるため、その戦い は依然として厳しいとのことです(ただし、携帯電話と自動車は良いと いうことです)。 本州と四国を結ぶような超長距離の橋梁建築、海底トンネル、海底ケーブルの敷設、 原発建造能力、高品質の原油精製能力、港湾建造能力、プラント建造能力、造船技術、 鉄鋼技術、鉄道車両とその鉄軌道敷設技術などなど どれをとっても日本に及ぶ技術を持った国はなく、世界のインフラ整備において これだけのことが出来る国は日本を置いて他には存在しないこと、また、 日本だけしか出来ないという状況下にあっては日本製品の高価格は度外視せざるを得ず、 世界が日本のインフラ造成技術に頼らざるを得ないということです。 本書の読みどころは、これら日本の技術力がいかに優れているかという 解説のところでしょう。 本書では触れられていませんが、かのゴールデンゲートブリッジも 近年の修理の時には日本の技術力が不可欠ということでしたし、また、 国家の象徴的存在であり、アメリカ製と思われがちなスペースシャトルも、 実はほとんどの部品が日本の技術力なしでは作ることが出来ないようなのです。 著者自身が工学畑の出身ということもあり、これらの解説には言いよどみがありません。 日本の製造業は世界一であることをあらためて印象付ける内容です。 現在見られる株価の低迷も、サブ・プライム問題など一時的なくしゃみ でしかなく、日本の経済基盤はそれぐらいではびくともしないほど強固で あることも述べられています。 またこれも本書の述べるところではありませんが、株価に関しては、 テレビなどでも超慎重論で有名なドイツ証券の武者さんがついに強気の姿勢を見せるなど、 今後の日本経済に対する自信がこの両者からも伝わってきます。 世界に誇る日本の技術力はなかなか一般人が具体的に知るところではなく、 たいへん面白いので、本書の一読をお薦めします。 さらに詳しい情報はコチラ≫ [PR]BMW ミニ クーパーのある生活 PR |
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