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「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)
冷泉 彰彦
講談社 刊
発売日 2006-06-21



軽い読み物としては面白いが。 2007-09-24
場の「空気」という概念を用いて日本人のコミュニケーションを論じる手法は、著者自身も認めるとおり、山本七平「空気の研究」から直接の着想を得たもの。オリジナリティは、日本語における「ため口」の多用に「空気の欠如=窒息」の原因を求める部分だが、その解決法として「です・ます」調の奨励というのは、若干安易かつ実現困難ではないか。


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包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書)
天童 荒太
筑摩書房 刊
発売日 2006-02-07



映画→小説の順が○ 2007-10-03
映画を観た後に小説ではどんな風に書かれているか気になり読んでみました。

比較するとそれほど大差は無いのですが、小説と比べ映画ではディノの心の傷がハイライトになっており、小説では成人になったディノの消息が物語りを引っ張る牽引車になっておりました。そのほか映画独自の演出がありましたが、小説には無い盛り上げ方をしていて映画も小説も楽しめました。映画を観てしまった後で小説を読んでも楽しめるので二度おいしかったです。

この作者の小説は今回初めて読んだのですが、主人公の心の動きが瑞々しくて良かったです。残念なのは他のレビューを見させて貰うと、この作品は天童荒太の小説としては異例であるということです。


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論理と心理で攻める 人を動かす交渉術 (平凡社新書 385)論理と心理で攻める 人を動かす交渉術 (平凡社新書 385)
荘司雅彦
平凡社 刊
発売日 2007-08-11



交渉は、コミュニケーションなり! 2007-10-04
実際、塾で(講師をしています)生徒たちに、

この本で挙げられている実例(クレーマーのような人の応対)などについて

話をしたところ、ずいぶんと興味をもってくれて、

実際に買って読んだ子もいました。



コミュニケーションが足りないと、言われる昨今、

一見ビジネス書ですが、こうした本などを読むことで、

大人だけでなく子どもたちも、コミュニケーションについて

考えるようになってくれるといいと思います。

実際に、人の話をよく聴くようになってますよ。


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大人が知らない携帯サイトの世界 ~PCとは全く違うもう1つのネット文化~ [マイコミ新書] (マイコミ新書)大人が知らない携帯サイトの世界 ~PCとは全く違うもう1つのネット文化~ [マイコミ新書] (マイコミ新書)
佐野 正弘
毎日コミュニケーションズ 刊
発売日 2007-09-08



読む側にとっても、今が旬。 2007-09-27
今(2007年秋)は、この話題を「年齢層」という、

ある意味常識的・伝統的な広告マーケティング風のセグメンテーションで語って良い最後の時期かもしれない。

もう少しで状況が変わるし、その辺のことは十分含んだ上で書かれていると思う。

読む側にとっても今が旬。なので ★★★★★。



個人的には、p189 以降の展開におおむね同意できる。気がする。

もう何回か読んでレビューし直すけど。

ところどころ上から目線だけど、歴史を知る人が書けば仕方ないかも。



i モード元年に 15 歳前後だった世代 (と、そのフォロワーたち)の行動や考え方については、就職や進学の面で驚かされることが(最近特に)多い。

若い人は若い人で、時代に最適化して生きている。

コミュニケーションという、生きる上で大切な部分について(PC世代が)想像も出来ない世界を持っている事を、

オヤジ・オバサン世代は正視しなきゃだめだ。



企業人事に関わる人や、授業・講演などで若い人の前に立つ人にとっても、

この本は見方を広げる (自分の感覚をもとに思索を深める) きっかけになりうると思う。


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王様は裸だと言った子供はその後どうなったか (集英社新書 405B)王様は裸だと言った子供はその後どうなったか (集英社新書 405B)
森 達也
集英社 刊
発売日 2007-08



タイトルもうまいですが、中身も 2007-09-30
童話や民話のパロディ集。

きちんとお話の形式をとっているものもあり、

エッセイ風になっているものもあり。

形式はいろいろですが、現代社会を風刺するという

パロディ本来のありかたがとられています。



政治やメディアのありかたをするどく批判しながらも

著者ご本人は、ご自分のことを

「王様は裸だと言った子供」になぞらえて、

単に場を読めないから禁忌に近いテーマを扱っているだけだ、と

おっしゃっています。

あっさり下手にまわり、ひょうひょうとした口調ながら、

深い関心と強い意志を感じます。

お話はあくまでもおもしろくかかれているのですが。



「みにくいあひるのこ」に登場するコウセイという少年は

著者のお子様なのでしょうか。

ラストの台詞が秀逸で、おもしろかったです。


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