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音楽の基礎 (岩波新書)音楽の基礎 (岩波新書)
芥川 也寸志
岩波書店 刊
発売日 1971-08



流石は芥川の息子さん! 2007-08-06
楽典なるものを一度は読まねばと思って読み始めたのですが、流石は芥川 龍之介の息子さん。

人を惹きつける見事な文章です。

本人に笑わせるつもりはなかったのでしょうが、ご本人の個人的な意見があまりにも面白く、読んでいてついつい噴出してしまうほどでした。

読めば読むほど深い内容だとは思うのですが、これは「音楽の基礎」なのですねえ。(今、気がつきました)

星を一個減らしたのは、装丁があまりにも地味だったためです。

文字を大きく、装丁をもう少し派手なものにした方が読みやすくなるのではと思います。


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ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)
門倉 貴史
宝島社 刊
発売日 2006-11-09



今こそ、セーフティーネットの張り替えを… 2007-09-20


 著者が「あとがき」で語っているように、本書は「日本で年々深刻化する『ワーキングプア』の問題にスポットライトをあて、たくさんの統計データや、実際に『ワーキングプア』に陥った人たちへのインタビューを紹介しながら、多面的に考察してきた」ものである。そういう意味で当書は、現代日本における雇用状況の断面を鋭く活写しており、非正規雇用や低賃金という劣悪な環境の下でも働かざるを得ない若者や中高年者、シングルマザー等の呻吟や苦悩の声を決して等閑視することはできない。



 こうした状況を踏まえ、著者の門倉貴史氏は同書第5章において、非正社員から正社員への門戸を広く開放することや消費税に代わる「支出税」の導入、最低賃金(最賃)の大幅引き上げなど、ワーキングプア問題の解決に関して傾聴に値する処方箋も提示している。ここで是非とも確認すべきは、「資本主義市場経済というのは、その成立と同時に市場化の限界を抱えている」のであり、「人間の労働力は、通常の商品や資本とは大きく異なり、市場化になじまない性格を有している」(1)ということであろう。



 この国は、2001年5月に誕生した小泉政権の「聖域なき構造改悪」によって、本書のごとく雇用状況を悪化させ、日本独特の「公共事業型社会保障」(2)を葬り、市場経済化に伴う「リスクを社会全体でシェアする(分かち合う)」(1)セーフティーネットもズタズタに切り裂かれてしまった。まさに「政治の失敗」(1)なのだ。そして今、何より必要なことは、竹中某の嘯く「(小泉)改革の続行と強化」(9月18日付『日本経済新聞』)ではなく、最賃制も含めた保健・医療・福祉などの「セーフティーネットの張り替え」(1)なのである。



(1)金子 勝『セーフティーネットの政治経済学』(ちくま新書,1999年)

(2)広井良典『持続可能な福祉社会』(ちくま新書,2006年)




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あなたはコンピュータを理解していますか? 10年後、20年後まで必ず役立つ根っこの部分がきっちりわかる! (サイエンス・アイ新書)あなたはコンピュータを理解していますか? 10年後、20年後まで必ず役立つ根っこの部分がきっちりわかる! (サイエンス・アイ新書)
梅津 信幸
ソフトバンク クリエイティブ 刊
発売日 2007-03-16



コンピュータを一味違った観点から学べる一冊 2007-07-25
コンピュータの基本事項について書かれた本である。この手の本としては、珍しいことに

○ 数式が出てこない

○ 専門用語が出てこない

○ 軽い語り口調で書かれている

○ ユニークな例え話で解説している

…etc、非常にとっつきやすい内容になっている。この手の話題に疎い人には、お勧めの一冊である。また、それなりにこの手の話題に詳しい人でも、本書を読むことによって何かしらの発見があるのではないだろうか?ちなみに私は、第2章の「チャネルの話」が、コンピュータという観点に止まらず、コミュニケーションという観点からも、大変勉強になった。

「コンピュータの本か…」と堅くならずに、気軽に読んでもらいたい一冊である。




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アジア・太平洋戦争 (岩波新書 新赤版 1047 シリーズ日本近現代史 6)アジア・太平洋戦争 (岩波新書 新赤版 1047 シリーズ日本近現代史 6)
吉田 裕
岩波書店 刊
発売日 2007-08



この間の歴史研究の成果を集大成 2007-09-17
対英米開戦から終戦までの時期を、出来事(事件)を追いかけつつ、要所要所で戦争をめぐる「論」を整理して叙述されており、事実関係とそれがどんな意味を持っていたかという問題とが分かりやすくなっています。

また、日本の「加害」の問題はもちろん、国民が受けた被害、とくに無数の兵士がこうむった犠牲にも目が向けられています。実際に戦争を体験された世代の方が「あの戦争は何だったんだろう」と思って読まれても、十分期待にこたえるものになっていると思います。

本書を読んで、あらためてこの間の歴史研究が非常に大きな成果を上げ、蓄積してきたことを実感しました。著者は、そうした成果に広く目を配りながら、太い筋でアジア・太平洋戦争とはどんな戦争だったのかをえがきだしています。

ともかく戦争について知りたい、勉強したいと思っている若い世代にも、あの戦争は何だったのかふり返ってみたいと思っている年配の方にも、お薦めの1冊です。






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はじめての“超ひも理論”―宇宙・力・時間の謎を解く (講談社現代新書)はじめての“超ひも理論”―宇宙・力・時間の謎を解く (講談社現代新書)
川合 光
講談社 刊
発売日 2005-12



宇宙・時間 2007-09-25
魅力のある書である事は、間違いないです。



今、私たちが暮らしているのは、50回目の宇宙に住んでいる等、

読んでいて、ワクワクする書です。



しかし、イラストは分かり易いが、数式、記号等、

本書全体的に素人の私には難しかった感が否めません。



しかし、この書をスタートとし「宇宙」とはと、興味が湧いたのは

紛れもない事実です。


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