忍者ブログ
新書だけの紹介をしています。 知識欲と最新情報を新書で調べませんか!                   岩波 新書・中 公 新書・ちくま 新書・光文社 新書 朝日 新書・集英社 新書・ 文春 新書・新潮 新書
[21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [28] [29] [30] [31]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

嘘だらけのヨーロッパ製世界史嘘だらけのヨーロッパ製世界史
岸田 秀
新書館 刊
発売日 2007-02



無理がある。 2007-09-26
白人が黒人のアルビノから発生したという推論自体が、遺伝子の研究者からは失笑されてしまうほど無理がある為、信憑性も説得力も無く、漫画の世界になってしまっている。

黒人のアルビノは、色素以外は黒人の遺伝子を持っているので、骨格や顔立ちは黒人のままである。

この本に書かれている仮説が正しければ、白人は「色の白い黒人」であって、顔立ちや体型は黒人と変わらないという事になる。

又、白人がアルビノであるのならば「白人のアルビノ」をどのように説明するのだろうか。

初めに結論を想定し、その結論へ導く為に無理矢理な論を敷いた様に感じた。

しかし、洒落として読めば楽しむ事はできる。




さらに詳しい情報はコチラ≫


PR
「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する (光文社新書 319)「カラマーゾフの兄弟」続編を空想する (光文社新書 319)
亀山 郁夫
光文社 刊
発売日 2007-09



堅実な空想をよしとする 2007-09-24
 ここまでやってしまう、というのは、ドストエフスキー的過剰というべきなのだろう。

 ドストエフスキーの脳髄の端っこを覗くことができただけでも功績は大というべきか。

 しかし確実にいえることは、非常に堅実に空想された科学的な続編だということだ。研究者としての良心がずいしょに見えるのが、好ましい。アリョーシャが皇帝暗殺者にならない、ということの証明のためにあれだけ熱をこめて説明する態度が感動的である。大江健三郎氏が、朝日のエッセーでも書いていたが、第二の小説の主人公をコーリャ・クラソートキンと見定めたのは、慧眼である。何よりもそれを、第一の小説の細部から浮かびあがらせているのがよい。しかし、不満がないわけではない。爆発的な想像力という点で、その学問的な態度が少し邪魔をしていることだ。もう少し羽を伸ばしてもよかったのではないか、という思いが残る。しかし、責任を持って語れるぎりぎりの地点はこのあたりなのかもしれない。


さらに詳しい情報はコチラ≫


日本人はなぜシュートを打たないのか? (アスキー新書 18)日本人はなぜシュートを打たないのか? (アスキー新書 18)
湯浅 健二
アスキー 刊
発売日 2007-07-10



現場経験からの日本サッカー論 2007-08-22
ドイツでの現場経験からの論はそれなりの説得力はある。

が、湯浅健二のHP愛読者にとっては目新しさはない。



HALF TIME 哲学者・小林敏明さんとの対話はおもしろかった。

「間の三拍子」「日本代表と丸山真男」などは、ピッチで起

こっていることを見事に言葉にしている。



と、言うわけで☆ひとつおまけ。


さらに詳しい情報はコチラ≫


伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)
山田 ズーニー
PHP研究所 刊
発売日 2001-11



書くこと、伝えることの基本は【考えること】 2007-05-27


▼文章を書く目的は、読み手の心を動かし、望む結果を出すことであり、



 そのためには、どのように表現をするべきか【考えること】が重要であると著者は言います。



 本書は、その【考えること】の重要性というベースラインが徹底されており、



 どのような道筋や方法で考えたらよいのか、その具体的方法まで言及しています。





▼私たちは、生きていく上で、常に表現しながら外界とかかわっています。



 この本で指摘されている【考えること】の大切さは、



 書くことにおける重要性にとどまらず、そういった生きていく上での表現における【考えること】の重要性を示唆していると思います。





▼【考えることを通して、自分の内面を顕在化できないとき、人は静かに傷ついていく】



 この言葉は、とても心に響きました。




さらに詳しい情報はコチラ≫


ツキの法則―「賭け方」と「勝敗」の科学 (PHP新書)ツキの法則―「賭け方」と「勝敗」の科学 (PHP新書)
谷岡 一郎
PHP研究所 刊
発売日 1997-07



冷静になれない人のための良書。 2006-10-12
統計学を学びきちんと考えて見れば当たり前のことが書いてある。

ただその当たり前に考えられないのがギャンブルである。



これはギャンブルというもの、ひいては余暇をいかに過ごすか、自分の人生の中で遊びをどう捉えるのか

について、筆者が現状を憂い書いた本だと思う。



期待値や控除率に関しては細かい数字ではないけれど大まかには知っていたので驚かなかった。

やはり宝くじは悪い商売をしていて、意外にパチンコは地道に頑張っているのかな、とは思ったが。



斬新なのはその視点で、絶対に負ける方法からギャンブラーの心理を捉えるなど、実際コントラクト・ブリッジ

という競技でかなりの腕である筆者の文は説得力があった。ただギャンブルにのめり込んでいる人は

多くが心理的にわかっていてもやめられない状態であり、やはりギャンブルに入る前にこういった本で

冷静に言い聞かせることが必要だろう。





また



「宝くじを買い求める人は夢を買う、というよりは自分の社会的地位を変えたくて宝くじにすがる、

そしてそういった人は低所得者だったり、あまり勉強をしてこなかった人に多い。」



という言葉は衝撃的だった。

確かに彼らは夢を追いかけているが、その夢とは1億円なりを手に入れた姿で、そうなることによって、

現状を劇的に変えられることを夢見ているのだ。





ただその夢の大部分は実際は広告費や公共事業に消えていくことになるが・・・・。



あとがきとその周辺に書いてある遊びへの哲学とギャンブル関係の文に名を載せる学者に対しての思い、

ロジェ・カイヨワの遊びと文明の文章は必読です。


さらに詳しい情報はコチラ≫




忍者ブログ [PR]
最新新書検索

amazon 最新新書検索へ

新書を直接検索するなら↓
最近の売れ筋新書
キーワードタグ検索
バーコード